初心者~専門家まで幅広く/「新しいNISAかんたん最強のお金づくり」書評
最近立て続けに知人・友人が出版しています。
その中から、筆者の紹介も兼ねて著書を書評していきたいと思います。
岸田政権の「2023年は資産所得倍増元年」との掛け声から、資産所得倍増プラン、そして新しいNISAと資産運用に注目が集まる昨今
2024年からはじまる新しいNISA関連本は出版ラッシュです。
私の知人でもある横田健一さんも「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」を出版しました。
横田さんの経歴を見ると東京大学理学部物理学科卒業、同大学院修士課程修了。
マンチェスター・ビジネススクール経営学修士(MBA)からの野村證券と絵に描いたようなエリートです。
ものすごい経歴に若干引いてしまいそうですが、話をしていても鼻につくようなインテリ臭は全くなく、柔和な印象の付き合いやすい方です。
彼のNISA本を評する前に、ぜひ触れておきたいのは横田さんが展開しているサービスである資産形成ハンドブックとyoutubeです。
あまりにも解説がていねいかつ正確なので、自身の顧客にもおすすめしています。
私が思う彼のもっとも優れているところは、難しいことをわかりやすく、かつ正確に伝える能力だと思っています。
難しいことをわかりやすく伝えようとすると、おもしろく(俗っぽく)、具体的に話そうとするあまり正確性を欠いたり、情報不足になりがちです。
横田さんの解説は、一次情報の引用も多く、とっても正確です。
これはなかなか出来ない凄い事だと思います。(だって一次情報集めるの大変ですから・・・)
そんな横田さんが書いた新しいNISA本。
同業者として感想を伝えたいと思います。
本書の大きな特徴は、新しいNISAのしくみやテクニカルな活用方法をカバーしているだけではなく
「そもそも投資するとはどういうことか?」についてページを割いている点です。
資産運用や新しいNISA活用をただ煽るのではなく
お金=幸せではない、重要なのは「足るを知る」ことだとプロローグで語っています。
たぶんこの部分、横田さんの強いメッセージじゃないかな?と想像します。
この部分、とても共感があります。FIREブーム等でこの本質を見失っている方を散見するからです。
純資産1億円達成することは、多くの人にとって人生の目的ではないですよね・・・?
次の特徴は、おすすめされているのは再現性が高いインデックス投資であることです。
ここで言う再現性が高いとは、投資初心者でも平均点が取れる手法です。
それだけでなく、なぜインデックスなのかをかなり丁寧にかつ正確に解説してあります。
私も一応専門家なので、投資本を読んで「この説明おかしいな?」と思うことはたまにあるのですが、横田さんの本に関しては「まさにその通り!」の連続でした。
投資初心者ももちろん
FPも再度勉強のために読むべき本であると思います。
この記事を書いたのは「梶原真由美」